泣きたいほど絶望した夜
もう世界は終わったと思った

もう二度と空は晴れない
もう誰にも逢うことはない
この暗闇の中に吸い込まれ
何も考えず何も見ずに

ただ息をするだけの
人形となってしまいたい
誰かに操られて動く
人形となってしまいたい

それでも世界は動いてる
無情にも動いてる
ちっぽけな人間の悩みなど
大きな時間の渦に飲み込んで
遙かな彼方へ追いやってゆく

たとえ今この身を
浄化の業火で焼き尽くしても
何も変わりはしないだろう

観衆はただ手を叩いて
笑って泣いて
そして怒鳴るだけだろう
誰も本当の地獄を
目にしたことはないから