遠く幾重にも重なる山並みが

私に郷愁を誘い

うねりながら流れる雲が

心をかすめて通りすぎていく

人はどうしてこんなにも永遠に

生きたいと願うのだろう

この世の全てを見つめていたい

この世の全てを覚えていたい

そして私を銘記してほしい

私はここにこうやって

立っているから

２７３年後、私の亡霊が

きっと未来の人の目に

映ることだろう

そして泣いてくれるに違いない

こんなにもこの場所を

愛した私のために