貴方がどんなに 私を求めても 私はそれに 応えることはできない 真実愛した人は もういないから だけど これも愛なのだろうと 教えてくれたのは 紛れもなく貴方だった いなくなった人を 求める私も また 貴方と同じ 苦しみを背負っているから 風そよぐ湖のほとりに 立ってみても 私を運んだ船は無く ただ 煌く湖面が 静かに語りかけるだけ この美しくも哀しい 水の下で いつの日か 旅立ちを待っている その時私は 貴方をこの地に置き去りにし 最後の歩みに 踏み出すだろう だけど忘れないで 貴方のその髪も 貴方のその瞳も 私は生涯忘れない 目の前を通り過ぎて いった人達と同様、 心に刻まれて いつの日か 鮮やかに蘇る、その時まで |