少女は微笑んでいた
その不思議なくちびるで
銀色に輝く細い髪に
惜しみなく降り注ぐ
それは少女の守り神
死んでしまったように
静かすぎるこの世界を照らしだす
優しくも残酷な夜の女王
ただ少女は待って待ち続けて
焦がれて焦がれ疲れて───

柔らかな光を受けて輝く
その大きな瞳は
いつか少女を迎えにくるであろう
母の姿を映している
仮面の微笑みは凍りついたまま
透き通った青白い世界で
悲しいくらい永久に───