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暁・彪瑠さま♪
むかし
空は青く川は透明で
森は燃えていた
その風景のなか
傷ついた瞳の少女が佇んでいた
彼女はどこへ
消えてしまったのだろう
見つめれば
空も川も森も
絵の具をねり合わせるように
ぐるぐる回りながら
混じり合っていく
少女は生まれ変わろうとして
あがいているのだ
もがいているのだ
自然という混沌の中で
叫び声を上げながら
【1998/8/16日本海新聞掲載】