伝えたい気持ちを伝えきれなかったその人は
それでも伝えたいと思ったに違いない

声にならないその気持ちを
いつも届けてくれていたのに
耳をふさいでいたのは誰？

「それはわたし」

いつでもわたしを癒してくれた
心の海域で
やさしくやさしく抱きしめて
あたたくあたたかく包み込んで

「あなたを想ってる」

大好きと何度も言ってくれた
深い深い心の海域から
その人はいつも伝えようとしてくれてた

わたしは幸せだった
本当に幸せだった



──別れた友に送る──