指先からこぼれてく　想い
一つ一つ形になってゆく　願い

あなたを想う
あなたと共なる時間を願う

四角を三角に　三角を四角に
折りを重ね、祈りを重ね
千の想い　千の願い　千の祈り

どうかどうかこの羽ばたきが
空に舞うように──────

by 凪沢夕禾さま



　　感　想

凪沢さんの仕事柄、とても気持ちのよく現れた詩だと思います。
私も中学生の頃、腎臓を患って学校に出て来れなかった友がいました。
そのためクラス全員で千羽鶴を折り、病院まで届ける役をかって出、
何人かの男女とともに彼女を見舞ったことがあります。

小さな子供が病に苦しんでいるのは見るに堪えません。
私のように自分の不摂生から病気になってしまうのは自業自得ですが、
子供たちにはなんの落ち度もないからです。
ほとんどが生まれつきであるからです。

願わくは、地上のすべての子供たちに安らかさを与えてほしい。
せめて痛みや苦しみを取り除いてあげてほしいと思います。